How to use

MELTzの使用方法は4つのステップ

Step 1

トレーニング前の
セットアップ

MELTzは、モニターを搭載した本体と手に装着するサポーターとハンドユニット、筋電位を測定するEMGケーブルで構成されています。患者さんはEMGケーブルや電極、ハンドユニットを装着し、椅子に座ってトレーニングを行います。ハンドユニットは、母指ユニットを付け替えることで左右どちらの手にも装着可能です。機器使用前の準備が完了してから、本体のシステムを起動します。

トレーニングを始める前に、机と椅子、3つ口コンセントをご用意ください。
セラピストが患者さんに装着するハンドユニットやサポーター、EMGケーブル、電極など、トレーニングに必要な機器を机の上に用意します。電極にEMGケーブルを取り付けておきます。

ハンドユニットは、母指ユニットを付け替えることで左右どちらの手にも対応できますので事前に患者さんの装着する手に合わせてハンドユニットをセットします。
トレーニングを実施する腕側にMELTz本体、免荷装置FRETO、患者さんの順になるよう機材を配置ください。

機器使用前の準備が完了してから、本体のシステムを起動します。
本体の電源を入れ、システムを起動させ、機器の初期化を行います。初期化中、指同士が衝突しないように母指ユニットの向きを調整し、初期化画面のハンドユニットの「▶」ボタンを押します。

Step 2

機器の装着

患者さんが装着する機器のセットアップを行います。EMGケーブルバンドを患者さんの上腕に固定し、基準電極を貼り付けたあと、3つの電極を腕に貼り付けていきます。専用サポーターとハンドユニットを装着し、指の間隔や各指の長さに合わせて調整していきます。

1)電極の貼付

患者さんの上腕にEMGケーブルバンドを巻いて固定します。基準電極(GND/RLD)を肘部分に貼り付けたあと、「電極Ch1」を総指伸筋、「電極Ch2」を深指屈筋、「電極Ch3」を浅指屈筋に貼り付けます。

2)ハンドユニットの装着

サポーターのハンドユニットアタッチメントを手の甲側に向け、サポーターに手を通し、ベルクロを締めます。サポーターの上からハンドユニットを装着し、MPベルトで固定します。
指間調整ロックレバーを起こして、指の開き具合を調整します。

3)ハンドユニット指の調整

各指の長さに合わせてハンドユニットの指の長さを調整し、DIP関節部分をシリコンでできたDIPベルトで固定します。母指ユニットを母指に装着します。トレーニング内容に合わせて、母指関節の位置を母指の根元にあるボールジョイントを調整します。

Step 3

機器作動範囲の設定

ハンドユニットの指の作動範囲の設定を行います。伸展、屈曲時のそれぞれの5指の作動範囲の設定をします。「速度」「屈曲力」「伸展力」の各項目の調整も可能で、作動範囲の設定はIDごとに保存できます。アセスメントを実行すると、「筋電と力」「AROM」「痙縮」の3つのアセスメントメニューを選択できます。

「作動範囲を調整する」ボタンを押し、伸展または屈曲を選択して各指の作動範囲を調整します。「▲」ボタン( 伸展側移動)、「▼」ボタン(屈曲側移動)を押し、5指の作動範囲を調整します。4指をまとめて設定することもできます。指の状態を確認しながら調整してください。

「速度」「屈曲力」「伸展力」をそれぞれ10段階で調節できます。「速度」は機器の作動速度の調整、「屈曲力」「伸展力」はそれぞれの方向へのモーター出力を調整できます。

[アセスメントを実行する場合]
「アセスメント(任意)」の【アセスメントを実行する】を押します。「筋電と力」「AROM」「痙縮」を測定します。

Step 4

トレーニングの実施

トレーニングは筋電を使わず作動する「パッシブ」、筋電で作動を制御する「アクティブ指示」、「アクティブフリー」の3モードから選択します。どのモードも、トレーニング開始前に、指示スタイルや運動パターン、回数など患者さんの状態に合わせ設定することができます。

パッシブモード

筋電を使わず作動する

左下のトレーニングボックスの「タスク」「回数」「進行状況」を押して運動パターンを設定。「タスク」ダブでは、各肢位の保持時間を設定します。「回数」タブでは、動作回数やセット回数、セット間の休憩時間を設定します。「進行状況」タブでは、リラックス時の動作を設定します。

「▶︎」ボタンを押すとトレーニングが始まります。

A「累計トレーニング時間」と「総経過時間」を表示。 B動作指示とカウントダウン数字を表示。 C「一時停止」ボタンと「停止」ボタン。 D実施中のタスクの経過時間を表示。進捗を示すステイタスバー。
設定した指示の動作回数やセット回数の進捗を表示。
E作動範囲設定を表示。

アクティブ指示モード

筋電で作動を制御し、設定した指示に従ってトレーニングを実施する

左下のトレーニングボックスの「タスク」「回数」「進行状況」を押して運動パターンを設定。「タスク」タブで、3つの運動パターン「グー、パー、リラックス」「グー、リラックス」「パー、リラックス」と時間を設定します。「回数」タブで動作回数やセット回数、セット間休憩を設定します。「進行状況」タブでは制限モードのON/OFFを設定します。

「▶︎」ボタンを押すとキャリブレーションが自動で始まり、指示に合わせて運動(意図)を行うと機器がそれを識別します。機器はトレーニング中、運動(意図)に合わせて運動のアシストを行います。
※手動でキャリブレーションの設定をすることもできます。

A「累計トレーニング時間」と「総経過時間」を表示。 B動作指示とカウントダウン数字を表示。 C「一時停止」ボタンと「停止」ボタン。 D実施中のタスクの経過時間を表示。進捗を示すステイタスバー。
設定した指示の動作回数やセット回数の進捗を表示。
E作動範囲設定を表示。 F筋電パターンの識別状態をグラフ位置と色で表現。
(パー:緑、リラックス:グレー、グー:青)
G筋電波形と識別状態(色)を表示。

アクティブフリーモード

筋電で作動を制御し、患者さんの任意のタイミングの運動でトレーニングを実施する

メインボックスに「開始するにはキャリブレーションが必要です」と表示がある場合、「キャリブレーションを行い、トレーニングを開始する」ボタンを押します。指示に従い運動動作を実施し、キャリブレーションを実施します。

自動キャリブレーションでの筋電の識別がうまくいかない場合、手動キャリブレーションを実施します。機器を停止し、筋電パターンボックス内のキャリブレーションボタンを押します。左側のキャリブレーションモードボックスから手動を選択します。

A「累計トレーニング時間」と「総経過時間」を表示。 B「一時停止」ボタンと「停止」ボタン。 C実施中のタスクの経過時間を表示。進捗を示すステイタスバー。
設定した指示の動作回数やセット回数の進捗を表示。
D作動範囲設定を表示。 E筋電パターンの識別状態をグラフ位置と色で表現。 F筋電波形と識別状態(色)を表示。

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